子供が一人でも利用でき、地域の方たちが無料あるいは少額で食事を提供する「子ども食堂」という食堂があります。
運営の多くはボランティアや寄付によって支えられ、その数は全国ですでに300カ所を超えるとも言われています。
孤食や子供の貧困、さらには関係性の貧困がメディアで多く取り上げられる中、そうした課題を“自分ゴト”として捉え、地域で「食」を通した居場所づくりに取り組む人が増えています。
貧困の子供の食事、ボランティア
子どもの貧困を断ち切れ 児童扶養手当2人目以降の増額を求めて
子ども食堂は、調理と食事ができるスペースを一時的に借りることができれば、手軽にはじめられます。
逆にやめることのハードルが低いことも事実です。全国に広がっていく一方で、担い手や場所、資金の問題から子ども食堂の取り組みをやめているところもすでに出てきています。
はじめることは簡単でも、継続していくことはとても難しい活動です。
多くの子ども食堂がボランティアによって担われている中で、社会貢献をしているという充実感はあっても、子どもの貧困対策としての効果がすぐに表れることもありません。
多くの子ども食堂は、「貧困状態にある家庭向け」というラベルがあると、参加し難くなるために目的をあまり強調しないようにして、誰しもが参加しやすい食堂づくりを目指しています。
そうなっていけばいくほど、多くの方が食事に来て、人・資金・物が不足し、本来的に支援を必要としている経済的に困難な家庭にどれだけ支援を届けられたかもわからなくなります。
子ども食堂のジレンマが存在するのです。
貧困の子供の食事、ボランティア
子どもの貧困対策事業 -夜の生活支援-
貧困などを理由に家庭で十分な食事をとれない子どもを支援するため、江戸川区は、ボランティアが訪問して食事を作ったり、弁当を届けたりする事業を始めます。
食事支援のボランティア派遣は都内初の取り組みで、全国的にも珍しいといいます。
ボランティアの派遣事業は名付けて「おうち食堂」。保護者が病気で療養していたり、生活のため複数の仕事を掛け持ちしていたりするなど、十分な食事を子どもに用意できない家庭が対象です。
シルバー人材センターの会員らが出向いて調理し、できたての食事を提供するほか、買い物や片付けも引き受けます。1人分の食費500円(2人目からは250円)を区が負担します。
貧困の子供の食事、ボランティア
子どもの貧困が増え、食事は一日1食、給食だけと言う子も多いようです。
親は仕事で忙しく、一人で食べる「弧食」の子や、わずかな夕食代で、カップ麺やお菓子を買い、夕食にするこども増えているそうです。
「一人」と言う環境に慣れてしまい、非行にはしってしまうという傾向も増えてきています。
このような、心のケアが必要なこども達。そういった問題をどうにかしたい!と地域の皆様が集まり、子ども食堂が生まれたのです。
子ども食堂では、こどもに無料または格安でお食事を提供しています。
急速に開設している地域が増えてきています。
運営しているのは社会貢献団体・地域の方で協力し、栄養バランスを考えたメニューで食材のほとんどは寄付でまかなわれています。
利用しているのは、共働きで食事の支度をする余裕のない家庭経済的に苦しいシングルマザーの子供など、さまざまです。
貧困の子供の食事、ボランティア
ある子ども食堂の運営者の話です。
「本当に食事を必要としている子どもたち」 が来てくれているかは見ただけではなかなか分りませんが、少しは来てくださっていると感じております。
最初は考えていませんでした高齢者の方々にも呼び掛けたらどうかとのご提案をいただき 「一人で食事をされている高齢者方もどうぞ」 とお誘いをはじめましたらボツボツ来てくださるようになりました。
利用者の親御さんからは 「おいしい食事で子どもたちも喜んで食べている」
高齢者の方からは 「毎回来るのが楽しみだ」とご感想をいただいております。
食事を終えた子供たちは「折り紙」をしたり、絵本を見たり、読んだり(読んでもらったり)しております。ボール遊びも始めたいと思っております。