金銭的に窮迫しながらも、自立的に生活しようとする人達は立派です。

ただ、頑張りすぎもいけません。

「甘え」、「もっと切り詰めろ」というのは簡単ですが、なかなかそううまくいかないのが、現実だということは理解できます。

こういうことを言う人は大概、自分でそういう状況に陥ったことのない恵まれた人たちです。貧困家庭の実話を集めてみました。

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貧困家庭の実話


働けど貧困・・・月給11万円30代派遣女性「ずっと不安」

以下は、子育てと向かい合う女性の実話です。

3歳の女の子を一人で育てる28歳のAさんは、2017年1月に、東北地方のある町から東京郊外の町に引っ越してきた。

元々は関東で結婚をし、管理栄養士をしながら子どもをもうけて、夫と3人で暮らしていた。

しかし、夫の性風俗店通いに嫌気が差し、ほどなくして離婚。その後、東北の両親のもとに娘と共に身を寄せたが、栄養士の資格を生かす仕事がなく、もう一度仕事を探そうと上京してきたのだった。

Aさんは、東北ではドラッグストアでパートの仕事をしていた。子どもを保育園に入れることができなかったことが上京のもう一つの理由だと語った。

保育園へ入園の希望を出してはいたものの、パートの仕事をしながら両親と同居しているという状況では、順番は回ってこず、入園待機となったのだ。

両親とも仕事をしていたため、Aさんが子どもの面倒を見なければならない。そのため、パートの仕事の時間を増やして収入を増やすことができず、子育てに忙殺される毎日だった。

このままでは来年度も娘を保育園に入れることができず、栄養士の仕事もできず、パートの仕事をこなす日々が続くだけだと焦りを感じて、Aさんは東京で娘と2人、生活をしようと覚悟を決めた。

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貧困家庭の実話


みんなのニュース シュザイブ「女性の貧困」

なかには、こんなシングルマザーの方もいます。

パート勤めの46歳のシングルマザーが、生活に困窮して家賃を滞納し、県営住宅の立ち退き期限の当日、中学3年の娘を殺害して懲役7年の判決を受けたのは、2017年6月のことだ。

毎月のパート収入が4~8万円しかなかったという母親は、役所に生活保護の相談もしていたようだが、利用することができなかったという。

「死ねって、言ってるようなものですね」

そうため息をつくのは、北関東の町に住む同じ40歳代のシングルマザーのA子さん。学校に通う2人の娘を育てるため、昼間はフランチャイズ系の弁当店の店長として切り盛りし、深夜になるとファーストフード店のパートに出かける。

弁当店は自営のため、開店時間である午前9時から午後9時頃までの12時間以上、拘束され、正月以外、休みは無い。

午後9時40分過ぎに、一旦帰宅するものの、洗濯などの家事に追われ、慌ただしく今度はファーストフード店に出かけて行く。

パートは深夜の1時から5時までの約4時間。 明け方の5時半頃に帰宅すると、そのままバタッと寝床に倒れ込む。

学校に通う子供たちが起きたら、「行ってらっしゃい」と見送って、また眠る。

そして、朝の8時頃には起床。シャワーを浴び、サッと化粧して、8時20分には再び家を出る。

睡眠時間は「実質、3時間弱」。まさに、身を削って、ギリギリの家計で家賃等の生活費を払い続ける。

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貧困家庭の実話

高校に行けたとしても、親から援助を受けられず、自分の生活のためにアルバイトをしなくてはいけない子もいます。

友達とも遊べず、勉強もついていけなくなり、結果学校に行くことの意味を見いだせず、中退してしまう子も。

アルバイトも転々として、20歳近くまで学歴もキャリアも身につけられないままの子供もいます。

こういう子供たちは、ともすれば「チャラチャラした10代」「遊び惚けている子供」に見えるかもしれません。

かつてなら貧困の子どもというと、服が古びていたり、不衛生だったりと、見た目にも格差が表れていました。

ファストファッションやスマホが見た目の格差をなくす役目を果たす一方、「見えにくい貧困」が、背後にある貧困問題や、家庭の問題を見えなくしています。

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貧困家庭の実話

節約している主婦の方もいます。

子どもが中学生になると、どうしても食費はかかるので、買い物はもうすごく気を使う。安い店でしか買いません。

コンビニは一度も使ったことがないですし、家族全員で外食もしたことありません。気をつけているのは、日々、無駄はしないことと、買い物する時間ですね。

スーパーなら18時半すぎ。お肉でもお魚でも半額シールが貼ってあるものだけ。それは私だけではなく、団地のお母さんみんながしていること。

子供も半額食材を買うのを見て育っているので、自分でも半額シールのものをちゃんと買ってきます。