自分の母親に「なぜウチは普通じゃないの?」と問いかける子供に「普通じゃない家の子は普通じゃない人生を送るしかない」と投げやりな言葉。
子供にとってはショックですよね。
実際、貧困家庭に生まれた子供は、ずっと貧困生活を送る場合が多いようです。このような実話を集めてみました。
貧困家庭の実話
貧困家庭の子どもの居場所 学生が見守り活動
高校中退者の多くは底辺高校に集中しています。
小学校レベルの勉強でつまづいている子どもは、底辺高校にしか行けないからです。
入試で答案用紙に名前とアンパンマンの絵しか描いてなくても受かるというから驚きです。
底辺校に入学した子どもたちは勉強はしないし、問題を起こすので、教師たちは大変です。
子どもの問題行動の裏側には家庭の問題があり、極めて根深いです。
それに、問題のある子が多すぎてとうてい対処できない。
勢い、教師たちも生徒に退学を勧告することになります。
生徒を退学に追い込む教師が評価されるようになるといいます。
学校は子どもの未来の可能性を開く役割を担うはずだが、まったく機能していません。
貧困家庭の実話
年収130万円で生き抜く食生活
例えば、こんな女子高生もいます。
両親の離婚によって母子家庭で育ち、経済的にも困窮していました。
中学時代には自宅にパソコンがないためキーボードだけを買ってパソコン授業の練習をしたといい、いまも家にはクーラーがないため暑い時期は保冷剤を包んだタオルを首に巻いて過ごしているといいます。
そして、高校卒業後にアニメのキャラクターデザインを学ぶ専門学校への進学を希望したものの、入学金の50万円を工面することができず進学を断念しました。
彼女は「夢があって、強い気持ちがあるのに、お金という大きな壁にぶつかってかなえられないという人が減ってほしい。いろいろな人に知ってもらって、助けられていく人が増えてほしい」と話しました。
貧困家庭の実話
こんな方もいます。
中学3年時に当時付き合っていた交際相手との間に子供を身ごもりました。
結果、二人とも高校へ行くのをあきらめ、夫は中卒で働きにでることになったのです。
その後、二人の間には2人目の子供が生まれ、傍からは仲睦まじい家族に見えたのですが、数年後に離婚してしまいました。
現在、母親が母子家庭として2人を育てている状況になっています。
子供はいよいよ高校に入学し、下の子も中学生になりました。二人とも凄く頭が良く、地域一番の進学校に通うようになり、今後は大学進学にも興味を示していくことになると思います。
ただ、母親の収入は決して良くないのが現状で、苦しい家計状態にあります。
貧困家庭の実話
子供が貧困になる要因は、下記の通りです。
・親の収入少ない
・十分な教育が受けれない
・進学、就職で不利
・収入の高い職に就きにくい
・子供世代も貧困に
と、上記のループが発動するわけです。
日本の教育支出は、9%ほどで、先進国の13%に比べて低いです。
しかも、教育にかかるお金を家庭で負担する割合が先進国に比べて倍以上ということで、貧困家庭だったら、中高一貫の私立学校に子供の時点で行く選択肢はほぼありません。