貧困家庭は、高品質で栄養価の高い食品を買う余裕はないので、買いたくなくても低品質の商品を買うことになります。

食事は自然な食品よりも、人為的に安くされた加工食品や食品システムに頼らなければならないのが特徴です。

貧しい人たちは質の悪い食事を強要されているとは思いませんか。

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貧困家庭の特徴/食


貧困生活に苦しむ下流女性の葛藤と苦悩

貧困家庭への現実の取り組みとしては、民間レベルの方が進んでいます。

皆さんも耳にしたことがあると思いますが、全国で急速に広がっている活動の一つが「こども食堂」です。

この「こども食堂」とはどのようなものでしょうか。首都圏を中心に「こども食堂」の活動をされているグループの連絡会「こども食堂ネットワーク事務局」があります。

「こども食堂」の活動には多様性があり、その活動を定義するのは難しいです。

「こどもが1人でも利用でき、地域の方たちが無料あるいは少額で食事を提供する場所」というのが、こども食堂を運営されている方々に共通した考えのようです。

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貧困家庭の特徴/食


若新雄純「相対的貧困」 貧困女子高生の炎上で浮かび上がった相対的貧困とは? [モーニングCROSS]

フードバンクという活動があります。

フードバンクとは、一方に余っている食べ物があり、 他方で食べ物に困っている人がいて、それをつなぐ活動(食べ物の仲人役)なのです。

余っている食べ物を持っている支援者の方と、食べ物を必要としている受益者の方とをつなぐ役割をはたします。

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貧困家庭の特徴/食

ある自立援助ホームではフードバンクから食品の提供を受ける前、砂糖の減りがものすごく早かったそうです。

お金がなく、おやつをほとんど出せなかったので、どうしても甘いものが欲しい衝動にかられ、砂糖をそのまま食べる子供が多かったからです。

子供に食事をお腹いっぱい食べさせ、おやつをきちんと与えられるようになり、このような問題はなくなりました。

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貧困家庭の特徴/食

生活保護で暮らしている60代の女性Aさんを取材した記者がいます。

彼女には高校生になる娘がいるのですが、子どもは小さいときに養護施設に預けられていました。

Aさんは、「ちゃんとしつけてもらって、高校も卒業して、まともな職につくこともできた。私なんかに育てられるよりも、よかったと思う」と話していたのが非常に印象的とのことでした。

子どもの気持ちからすると必ずしもそうとは限らないのではと思い、「そんなことないんじゃないですか?」と答えたのですが、それは軽卒だったかもしれないと後から思ったそうです。

Aさんの暮らしぶりを見ていて、とても驚いたことが一つあったそうです。

それは「料理を作れない」ということ。唯一作れる料理は、本人曰く「甘酒を鍋で温める」だけ。これが果たして料理と言えるのか? というツッコミは置いといて、「菓子パン」「弁当」「ファーストフード」「お菓子」「果物」を食事として摂っているのでした。

ご飯を炊くことも味噌汁を作ったこともないといい、かろうじて湯を沸かしてカップラーメンを作ることはできるが、これさえあまりやらないということです。

そして、2Kの部屋をよくよく見てみると、Aさんの家にダイニングテーブルというものはなく、Aさんの寝室のベッドの横に小さなちゃぶ台があるだけでした。

娘さんの部屋は入ったことがないので、どのようになっているのかは知らないのですが、「家で食事を作って、家族で食べる」という習慣がないんだとハッとしたのを覚えているとのことでした。