実際、親の年収と家庭での学習時間を調査してみると、相関関係があることがわかります。

家が貧しいと、子どもの学習時間は少なくなる。家の手伝いや兄弟の世話などで、学習時間が十分とれないせいもあります。

本人が、進学や夢をあきらめてしまう場合もあります。

そして、貧困家庭の子どもは貧しさから脱することができず、貧困が次世代へと連鎖していくのであります。実話を紹介します。

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貧困家庭の実話


日本・見えない【 貧困 】~ 未来を 奪われる 子どもたち

A子は、ボロアパートで母と暮らす、母子家庭の少女。

水道代がかかるから、とトイレの水を流すと怒る母。

母親は食事を作ってくれず、ご飯は学校のお昼の給食だけが頼り。ひとみはいつもお腹を空かせていました。

「お母さん、お腹すいた」

「がまんして。寝たら明日、学校で給食が食べられるでしょ」

そう言って母は派手な身なりに着替えて出勤していく。

母親は電気代がかかるから電気をつけてはいけない、と言い残したため、宿題をしたかったA子は、近所のコミュニティセンターへ行く。

ところがまだ小学生のA子を見て、センターの人は「小学生は6時までなのよ」と言って追い返す。

辛いですね。

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貧困家庭の実話


日本・見えない【 貧困 】~ 未来を 奪われる 子どもたち

「大人なんて信用しいひん。」

そんな言葉をぶつけたA子と出会ったのは、中学2年生の冬。保護者に無理やり連れられて、むすっとした顔をして学習支援の活動にやってきました。

中学校はほとんどいっておらず、成績はオール1、夜遊びを繰り返し昼夜逆転の生活を送っていました。

「もうすぐ誕生日やし、たこパしよ!」 「今日、元気ないね。どうしたん?」

そんな大学生ボランティアとのやり取りから、少しずつ素直な気持ちを話し始めます。

「親が帰ってくるん遅いし、保育園のお迎えとか毎日行かなあかん。」 「高校に行きたいけど、うちなんか無理。周りもそう言ってる。」

まずは一緒に高校探しから始め、遅れている分を取り戻そうと必死に勉強に取り組みました。

そして、無事に志望校に合格。 現在、定時制高校に通いながら活動を手伝いに来てくれています。

「うちも大学生にはやくなりたいなあ~」将来をあきらめていたところから、前を向き始めています。

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貧困家庭の実話

こういう方もいます。

高卒で手取り11万。11万なんて生きていくだけ、「生きて」なんて言葉使うのももったいないか。

息するだけでかかる分で消えていくね。本も服も化粧品も何も買ってない。

親も無年金で頼れない。零細だからボーナスもないし、有給もないから休んだら1万引かれる。

だからインフルエンザでも出社してたわ。だらしなく生きてるわけじゃない。

フルタイムでもう20年も働いて、人の嫌がる仕事おしつけられまくって、ワンマン零細社長に怒鳴られても耐えて、必死でやってこれだよ。

別にいいけど、今に限った話じゃないから。若いときからいいことなんて何もなかった。

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貧困家庭の実話

“1つのラーメンを半分にして食べている”

“空腹で夜眠れない”

経済的な理由で、おなかいっぱい食べることもままならない子どもたちが増えています。

子供の貧困対策に関する大綱が閣議決定されました。

その直前に発表された子どもの貧困率は16.3%と、過去最悪を更新。

この10年、悪化の一途です。

子どもの貧困、その実態を知ることは子供の貧困に取り組む以上現実を見る必要があります。