食事は単に食べられれば良いものではなく、ともに食事をすることで生まれる喜びやつながりは安心感につながり、心の豊かさにつながります。

これは、こどもに限った話ではありません。

独居老人など大人も同様です。孤食は家庭だけではなく、地域全体で考える必要がある問題といえるでしょう。

こども同士がともに食事ができる「こども食堂」というものがあります。貧困家庭ほど、こども食堂に頼ってみてはいかがでしょうか。

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貧困家庭の特徴/食


日本・見えない【 貧困 】~ 未来を 奪われる 子どもたち

子供達にとって、食べることはからだをつくるために栄養をとることだけではありません。

会話をしながら楽しく食べることで、「食」のたいせつな意味を知り、「食」を通して生涯に亘り心身ともに健康な生活を送るための基本となる「生きる力」を育むために、とても重要な意味を持ちます。

しかし、経済的に厳しい家庭や、ひとり親で食事の支度がままならない家庭、共働きで親の帰りが遅い家庭の子供達は、満足に朝食・夕食を食べることが出来なかったり、1人で食事をする孤食の子供達が多くいるのが特徴です。

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貧困家庭の特徴/食


貧困拡大社会「若者を追い詰める“ブラック企業”」 湯浅誠 菊池桃子

日本の子供の貧困とは具体的にどのような状況でしょうか。

家庭で朝食を食べられない。給食や修学旅行などの費用が支払えない。塾など習い事に行けず、勉強ができない。高校・大学に進学できない。などの状況が考えられます。

また、これらの子供は学校の友達とも馴染めず孤立することも多いようです。

このような貧しい家庭で育った子どもは学力不足のため就職も不利となり、大人になったとき、生まれ育った家庭と同じように貧しい生活を送らなくてはならないでしょう。

こうして親から子へと貧困は連鎖していくのが特徴です。

子どもの貧困に対して、日本ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。

例えば、子どもの貧困対策に関する法律があります。教育費負担の軽減、生活費や必要な支出などの支援や就労支援などの取り組みがあります。

しかし、このように様々な取り組みがされているものの、その効果は見られず、就学援助率は上昇し続けており、貧困に苦しむ子どもは増加傾向にあるのではないでしょうか。

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貧困家庭の特徴/食

貧困状態にある家庭に肥満の方が多いことも、意外ですが明らかとなっています。

食費が限られているなか、安価に購入できる糖質の高い食品の摂取が多くなることも肥満になりやすい理由の一つです。

そして経済的に困窮すると絶食に近い状態が続き、再び糖質の高い食事を取るといった悪循環がリバウンドを産んでいます。

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貧困家庭の特徴/食

厚生労働省の統計データによると、日本国内における子どもの貧困率は過去最悪の水準に至っており、実に6人に1人が貧困状態であることが示されております。

また、国内における一人親世帯の貧困率は、全体の6割弱という、先進国の中でも最悪の数値となっているのが実情です。

これは、小学生・中学生の就学援助数の増加にも関連しています。

食事を含む日常生活の困窮化は、生まれて来た子どもには何ら責任がないにもかかわらず、貧困による格差が要因となり、進学や就職において選択肢が狭められてしまっているのです。

進学への意欲も願望も学力もあるのに「進学できない」、「進学を諦めざるを得ない」、「働かざるを得ない」子どもたちが増えているという状況です。