一人で食事をとることが多い貧困家庭の子供たちは、食事がコミュニケーションの場であるということを理解するのに時間がかかるのでしょうか。
最初は自分のことしか考えていなかった子供も、周りが丁寧に関わっていけば変わるという特徴があります。
次第に他の子供におかずを取り分けて渡してあげるようになったり、周囲とのやりとりに変化が出てきます。
貧困家庭の特徴/食
子供を貧困から救え_NHK深読み
2012年ごろから子どもだけでも1人で立ち寄れる“子ども食堂”の取り組みがスタートしました。
家庭が貧しく十分に食事ができない子はもちろん、1人でごはんを食べていた子供、不登校の子供など多くの子どもが集まります。
愛情たくさん、栄養たくさんのごはんを安心してお腹いっぱい食べられると話題になりました。
現在は首都圏だけでも30か所以上。関西、九州など全国でオープンしています。
これ、いいじゃない!自分もやろう!って衝撃を受けた人がたくさんいます。
最初は僕も子供の貧困問題について、そんなことって本当にあるの?って、まさにそんな感じだった人もいます。
「ここにはいろんな人が来ます。貧困に苦しむ方だけでなく、シングルマザーの母子や近所のおばちゃん、ただ楽しいから来る人もいれば、フラリと1人で立ち寄るサラリーマンも!」
そう語る主婦もいます。
貧困家庭の特徴/食
貧困問題 子供の6人に1人が貧困の現実!子供の貧困率世界ワースト5位
基本的な生活習慣の乱れも見られます。
朝食を食べないことがある小・中学生の割合は、小学校6年生では12.5パーセント、中学校3年生では16.2パーセントとなっています。
文部科学省の「全国学力・学習状況調査」などによると、毎日朝食を食べる子どもほど、学力や体力の向上がみられるというデータもあります。
子供たちが健やかに成長していくためには、適切な運動、十分な休養・睡眠の他、調和のとれた食事も大切です。
貧困家庭の特徴/食
貧困の苦しみは「他人との比較」から生まれます。
例えば、文京区だと小学生の半数以上が中学受験をします。小学4年生ぐらいになると「塾に行っている」のが普通です。
塾に行けないことで「なんで自分だけが」という苦しみが芽生えるのです。
多くの地域では、たとえ塾に行っていなかったとしても、それが「普通でない」と感じることは少ないでしょう。
それゆえに教育機会が原因で「人とは違う」という孤独感を感じる機会が少ない特徴があります。
貧困家庭の特徴/食
貧困は「見えづらい」のが特徴です。
例えば、最近は服や靴が格安で手に入るブランドも多く、また、仕事が忙しく留守がちな親との連絡の生命線として、ほとんどの家庭で子どもはスマートフォンを所持しています。
着ているものや持ち物は普通の家庭と変わりません。