一人親家庭(母親だけなど)には地方自治体が主体となって育児、医療等に対し助成金などの種々の支援が行われています。また就業支援や職業訓練などの各施策が行なわれています。
また、一人親家庭だけを対象としたものではないが、経済的に窮乏状態の貧困家庭に対しては生活保護や就業相談、また子育ての相談窓口などを設けているのが特徴です。
さらに行政機関ではないものの、母子寡婦福祉連合会が行政機関と連絡をとって支援を行っています。
貧困家庭の特徴/母親
子どもの貧困を断ち切れ 児童扶養手当2人目以降の増額を求めて
貧困に陥るのを防ぐためには、親が安定した収入を得ることが必要不可欠です。
しかし、貧困家庭の子どもは、経済的な理由で、高等教育を受ける機会を得ることができません。
その結果、不本意で不安定な就職を強いられ、貧困から抜け出せずに、低賃金労働で日々の生活を送らざるを得ません。そして結婚し子どもが生まれ、また経済的な理由でその子どもの教育機会を奪ってしまう。
そうして、いつまでも貧困の連鎖を断ち切れずに、貧困状態の子どもが増加していくのです。この連鎖を断ち切るため、またこれ以上生み出さないためには国がひとつとなって、子どもの貧困問題に立ち向かっていく必要があります。
貧困家庭の特徴/母親
フィリピンの家庭を訪問してみるシリーズ【フィリピンの貧困家庭ドキュメント】
日本で家事が大変なのは貧困層の母親たちであって、平均収入の家庭の母親ではないです。
しかし、正規の女性と非正規の女性間に厳然とある女性間格差を無視して、男女格差ばかり言っている正規の女性ばかりなのを見ても、女性間の分断はますます進んでいます。
正規の女性は正規男性との格差は主張しても、正規と非正規の格差は温存し、正規女性と非正規女性の間の格差も温存するし、それのほうが正規女性には都合がいいようです。
貧困家庭の特徴/母親
家庭の単位も核家族化や離婚などによってますます小さくなっていっている中で、子どもが親と過ごせる時間や、それによって受けられる愛情や教育の量も大きく異なってきています。
2011年の「子どものいる世帯の生活状況および保護者の就業に関する調査」によると、父子世帯の5人に1人は子どもと1日に1時間も過ごせていない状況がわかりました。
6時間以上過ごせている割合はふたり親家庭と、父子世帯では実に6倍近い差が出ています。
貧困家庭の特徴/母親
ひとり親家庭を特殊な家族形態ではなく,多様な家族の一つとして正当に位置付けて学校を中心とした教育の中で取り上げることが一つの方策として考えられます。
子どもが生活の大半を過ごす学校において,ひとり親家庭であることを「恥ずかしい」と感じさせるような家族規範を懐疑的に捉えなおすような土台をつくること,また教師がその立場を示すことが求められると思います。