父親がいないから、健全な子どもに育てられないわけではありません。

母親だけの母子家庭で育ち、貧困家庭であっても十分自立して立派に生きている人はいますし、両親揃っているからといって、まともな人間になるとも決まっていません。

害のあるような父親なら、バッサリいないほうが、子どもの成長に好都合なときもあるでしょう。

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貧困家庭の特徴/母親


子どもの貧困を断ち切れ 児童扶養手当2人目以降の増額を求めて

医療の現場から貧困層を見ていくと、貧困群の子どもは親も「健康状態が悪い」です。肥満の子どもが多く、成人した時に生活習慣病になる危険が高く、生涯にわたる健康被害です。

母親の喫煙が多い、インフルエンザのワクチン接種も少ない傾向。時間外の受診や経済的理由で受診を控えた経験も多くなっていました。

貧困群の特徴は、(1)母子家庭か祖父母などと同居、(2)若い保護者、(3)未就労か非正規雇用、(4)低学歴の保護者、(5)母親の喫煙、(6)借家で少ない部屋数、(7)国保加入。

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貧困家庭の特徴/母親


育児ドキュメント食すらままならない子どもの貧困問題母子家庭

子どもは幼少期、親や周囲の大人から話しかけられたり、本を読み聞かされたりしながら言葉を学びます。

養育を放棄され、大人との関わりが極端に少ないと語彙(ごい)の習得が遅れ、抽象的な概念や複雑な問題を考える能力が育ちにくいとされます。

文章の読解や分数などが登場し、学習内容が難しくなる小学3年、4年時に、こうした問題が表面化することが多いといいます。背景として、貧困が横たわることも少なくないでしょう。

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貧困家庭の特徴/母親

例えば、こんな人もいるでしょう。

失業保険はあと数カ月で切れる。来年、子供は中学生になり学費もかさむ。せめて高校までは行かせたい。子供が夢中になっているサッカーも月に4千円ほどかかるが、続けさせてあげたい。

ハローワークで再就職先を探す日々。子育ての制約があり条件がなかなか合わない。ほかの公的支援が受けられないか福祉関係者に相談しながら、なるべく早く生活を立て直したいと思っている。

かなり苦しい日々が続いている人もいると思います。

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貧困家庭の特徴/母親

貧困世帯の低い賃金で働いている親は、労働時間も長くなるので、子どもとコミュニケーションを取る時間が圧倒的に少なくなります。

親は学校からの手紙に目を通そうと思っていても、見落としてしまうことがあります。仕事が忙しくて時間がないのです。

それで、小学生くらいであれば、学校で必要なものを親に用意してもらえないまま、学校に行くことになりますし、中学生や高校生になると進路の相談も親にできません。それは子どもにとっては、つらいことです。